こんにちは、デザイナーの大森です。
今日は、南洋パールのルース選びからこだわった、マルチカラーパールブレスレットのオーダーメイドストーリーをご紹介します。
「妻が大切にしていたパールブレスレットを失くしてしまって…」
今回のご相談は、いつも440showroomをご利用くださっているお客様から。
普段から、パールのネックレスを奥様への贈り物としてお選びいただいているご主人様です。
「実は妻がずっと愛用していたパールブレスレットを、紛失してしまって…」
そうお話しくださり、「だったら、妻が望むブレスレットをオーダーで叶えてあげたい」と、オーダーメイドのご相談をくださいました。
パールの色・形・質感を一緒にセレクト
後日、奥様もご一緒にご来店。
丁寧にご希望をお話しくださりながら、南洋パールのルース選びからご一緒に進めることになりました。
おふたりはフランスのご出身で、ジュエリーへの美意識もとても高く、
「ただの丸いパールではなく、個性のあるバロックパールがいい」
「ゴールドとホワイトのマルチカラーで、傷やえくぼがあまり目立たない品質のもの」
「ずっと着けていたいから、サイズもジャストで仕上げたい」
という、明確なリクエストがありました。
その想いに応えるように、南洋バロックパールのルースを数種類ご用意し、色味・サイズ・光沢・バランスを一緒に見比べながら、一本のブレスレットになるよう丁寧に選びました。
留め具も、ジュエリーの一部として
さらに奥様からは、「金具部分もちゃんとデザインされたものにしたい」とご希望が。
そこでご提案したのが、K18イエローゴールド製の“オープンハート”モチーフの留め具です。
留め具でありながら、正面にきてもデザインとして映えるよう設計。
どの角度から見ても美しく、マルチカラーのバロックパールと調和するよう、粒のサイズや色味のグラデーションにもこだわって、構成しました。


世界にひとつのパールブレスレット、完成
完成したブレスレットを、おふたりで仲良く受け取りに来てくださった日。
奥様が腕にはめた瞬間に「パーフェクト!」と笑顔でひとこと。
その姿を見つめるご主人様の表情がとても温かく、今でも忘れられません。


想いをカタチにするということ
こうして、何度も440showroomをご利用くださっているお客様が、「またここで」と新たなジュエリーをご依頼くださること。
その信頼にお応えしたいという気持ちで、毎回本気で向き合っています。
今回のブレスレットが、また新たな日々にそっと寄り添う一本になりますように。
このたびも素敵なオーダーを、本当にありがとうございました。
それでは、次のブログもお楽しみに。
マルチカラー南洋パールブレスレットのオーダーメイド
アイテム:ブレスレット
素材:K18YG
宝石:マルチカラー南洋パール
制作期間:約2ヶ月
デザイン:Anh Nguyen