「デザイン、どこまで変えられるんだろう。」
リフォームをご検討中の方から、よくそんなお声を聞きます。今回のお客様も、最初は少しそんな気持ちを持っていらっしゃったんじゃないかな、と思います。
義理のお母様から受け継いだ、オーバルカットのサファイアリング。

石をしっかり抱え込むようなクラシカルな仕立てで、大切に守られてきた感じはあるんですけど、今の自分にはちょっと重たいな、と。
「もう少し今っぽい雰囲気にしたくて」とおっしゃっていました。
デザインを考えるとき、まずこのオーバルのサファイアをじっと見ていたんです。
お客様が気にされていたフォーマルで重たい印象。そこをすっきり解消して軽やかに見せたい。
そこで提案したのが横向きに寝かせること。それだけで、カジュアルな軽やかさが生まれるんです。石が伸びやかに呼吸しているような感じがして、そこからアイデアが広がっていきました。
大胆に空間を開けたアームの中央に、サファイアを横向きに配置。両サイドにはダイヤモンドのエタニティラインを2本添えて。
深い青と、きらめく2本のラインのコントラスト。余白があるからこそ、サファイアの色がちゃんと主役になれる。仕上がりを見たとき、あ、これだ、と思ったのを覚えています。

同じ石なのに、こんなに印象が変わるんです。
クラシカルだったサファイアが、すっとモダンな表情に。それがリフォームの、一番おもしろいところだなあと毎回感じます。後日、着用写真も送ってくださって。指に馴染んだサファイアが、とても嬉しそうに見えました。

次回は、今回のリフォームの中でわたしが一番胸を打たれた作品のお話です。義理のお母様がお嫁入りの際に持参されたかもしれない、パールリング。15年という時間が重なった、特別なネックレスに生まれ変わるまでのストーリーを。次回もどうぞお楽しみに。
サファイアリングのリフォーム
アイテム:リング
素材:K18WG
宝石:サファイア、ダイヤモンド
制作:約4ヶ月
デザイン:大森香菜江
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