こんにちは。
デザイナーの大森です。
50周年という特別な記念にふさわしい、世界にひとつだけのジュエリーが生まれました。
年に一度、大切な方へのジュエリーをオーダーしてくださる、紳士的なお客様からのご依頼です。
金婚式という、特別な節目に
「妻に贈る結婚50周年の記念になるジュエリーを作りたい」
結婚50周年は、いわゆる「金婚式」と呼ばれる、人生の大きな節目。
その記念のジュエリー制作に携われるなんて、お話を伺った瞬間、胸が熱くなりました。
50周年にふさわしいルース選び
「何か面白い石はないかな」と、いつものように私に問いかけられ、
お客様の好まれそうな大ぶりで色味の美しいルース（裸石）をいくつかご用意しました。
袋を覗き込みながら、
「50周年記念にふさわしいものは…」と悩まれるその姿が印象的でした。
そして選ばれたのは、黄金色に輝く大粒のシトリン。
金婚式にぴったりの、特別な選択です。
ゴールドをたっぷりと、愛を刻むジュエリーに
デザインは、リングとペンダントトップの2点。
どちらもゴールドを贅沢に使うのがお客様のこだわりです。
特に感動したのは、刻印へのこだわり。
「せっかくだから、50周年の文字は妻がいつでも見られるように表側に」とのご要望でした。
なんて素敵な愛情でしょう。
多面のファセットカットが作り出す、奥行きのある輝きを放つクッションカットのシトリン。
リングには、シトリンをたっぷりとしたゴールドで包み込み、肩側には「Anniversary 50th 」と深く刻印しました。
ペンダントトップには、リング同様にゴールドを贅沢に使い、奥様がお持ちのチェーンでも使えるよう、バチカンを少し大きめにデザインしました。
リングとペンダントトップを一緒にお召しいただけるようなセットジュエリーが完成しました。
贈り物を手渡す、その特別な日
「この日に妻に渡したい」とおっしゃり、リングとペンダントトップが一緒に入る特別なケースをご用意しました。
完成品をご覧いただくと、少し照れくさそうに微笑まれて、
「ありがとう。きっと喜んでくれるよ」と。
ラッピングしたケースをポケットにそっとしまわれ、笑顔でお帰りになったお姿が印象的でした。
50年の絆を祝うジュエリーに携われたこと
奥様がそのジュエリーを手にした瞬間を想像するだけで、胸が温かくなります。
金婚式という、一生に一度の大切な節目のジュエリーに携われたこと、心から感謝しています。
来年のオーダージュエリーは何かな♡…今から楽しみでなりません。
シトリンリング、ペンダットトップのオーダーメイド
アイテム：リング、ペンダントトップ
メタル：K18YG
宝石：シトリン
制作期間：約2ヶ月
デザイン：大森香菜江