こんにちは。デザイナーの大森です。
今日は、立派な1ctのダイヤモンドリングをお預かりし、ネックレスへとお仕立て直ししたリフォームのご紹介です。
昔ながらの立爪リングを、もっと身近な存在に
お客様がお持ちくださったのは、高さのある台座にしっかりと留められた昔ながらの立爪リング。堂々としたデザインが魅力ですが、いまでは「高さ」や「爪の大きさ」が、かえって着けづらさの原因になることも。
「このままだと、きっとずっとしまったままになってしまう気がして」
そんな想いから、ネックレスへのリフォームがスタートしました。

デザインのご希望は“シンプル”に、そして“ピンクゴールド”で
お打ち合わせの中でお客様から伺ったのは、
「これからはピンクゴールドしか着けたくないんです!」
というはっきりとしたお気持ち。お似合いになる色味がわかっていらっしゃるのが、本当に素敵でした。
そこでご提案したのは──
・石座はすっきりと小さめに
・爪は6本でしっかり留めつつ、できるだけ目立たないように
・チェーンは繊細な小豆チェーンで、カジュアルに着けられる直付けスタイルに
という、潔くて軽やかなデザインです。
ネックレスの“ベストな長さ”も一緒に決定
「このくらいの位置がベストなんです」と、首元を指してくださったお客様。
実際にメジャーで何cmか測って、チョーカータイプの36cmに決定しました。
こうして仕上がったネックレスは、
大粒のダイヤモンドがシンプルに際立つ、肩の力が抜けた“今のお客様”にぴったりの一本。


完成したネックレスと、うれしい再会
「思った通りのデザインと長さ!嬉しいです。毎日つけますね」
と、喜んでくださったお客様。
その後、何度かご来店いただくたびに、
いつもそのネックレスを着けていらっしゃるのを見て、
私は密かに心の中でガッツポーズしてました。笑
ジュエリーに、もう一度命を吹き込むリフォーム
ジュエリーって、本当に“身につけてこそ”命が吹き込まれるもの。
それを改めて感じた、とても印象的なリフォームでした。
しまったままになっている大切なリングが、
「毎日着けたくなるネックレス」に生まれ変わるお手伝いができたこと、心からうれしく思っています。
それでは、次回のブログも素敵なリフォーム・オーダーをご紹介しますので、お楽しみに。
ダイヤモンドネックレスのリフォーム
アイテム:ネックレス
メタル:K18PG
宝石:ダイヤモンド1.177ct
制作期間:約1ヶ月半
デザイン:大森香菜江