こんにちは、デザイナーの大森です。
今日は、クラシカルでユニークなパールペンダントトップのリフォームをご紹介します。
お客様がお持ちいただいたのは、両穴の黒蝶真珠。
リフォーム前のパール
もともとは紐が通されたネックレスでしたが、この度パールを外して新しいデザインへと生まれ変わらせました。
こちらの黒蝶真珠は、貝の中で自然とできた溝が特徴の「サークル」と呼ばれる形をしていますが、お客様はサークル部分の色合いや形がお気に召さず、うまく隠しつつ個性を引き立たせるデザインをご希望されました。
また、両穴のため、もう一方の穴を目立たせずに美しく仕上げることも課題でした。
そこで、新たにお預かりしたメレダイヤモンドを活用し、黒蝶真珠の神秘的な輝きを引き立てるクラシカルなデザインをご提案しました。
プラチナは光を抑え、メレダイヤモンドはミル打ちでセット、控えめながらも上品な印象に仕上げました。
リフォーム後のパールペンダントトップ
底のパール穴には、同じくミル打ち仕上げのダイヤモンドを1粒あしらい、繊細でエレガントなアクセントをプラスしました。
リフォーム後のパールペンダントトップ
さらに、お客様のお手持ちのチェーンに合わせられるように、バチカンは大きめに設計しています。
リフォーム後のパールペンダントトップ
完成したペンダントトップを手にしたお客様は、「毎回想像を超える仕上がりに大満足」と、とても喜んでくださいました。
リフォームのプロセスを通じて、お客様の思い出の詰まったジュエリーが新たな魅力を持ち、さらに輝きを増す瞬間に立ち会えたことは、私にとっても喜びです。
ジュエリーは、ただ美しいだけでなく、それぞれの持ち主の思い出や個性を映し出すものです。
これからも皆さまの大切なジュエリーが、新たな形で輝けるお手伝いをしていきたいと思います。
それでは、次のブログでお会いしましょう。
パールペンダントトップのリフォーム
アイテム:ペンダントトップ
素材:Pt950
宝石:パール、ダイヤモンド
制作期間:約2ヶ月
デザイン:大森香菜江