こんにちは、
デザイナーの大森です。
昨日は私がいつも通っているヨガスタジオの毎年恒例の108回太陽礼拝を行ってきました。
ヨガの哲学では、108という数字は煩悩の数を象徴し、自分自身を見つめ直す機会とされているそうです。
今年最後の満月の日に、静かに心を整えながら1つひとつ丁寧に礼拝を重ね、身体と心が澄み渡る感覚を味わいました。
この特別な時間は、過ぎ去った日々を振り返り、新しい年を迎える準備をする意味でも、私にとって大切な行事です。
そして満月は物事の完成や達成を象徴すると言われますが、そのエネルギーが巡る中で、自分自身や大切なものに思いを馳せるひとときは格別です。
「心の再生」ともいえる時間が、私達のデザインやお客様との対話に少なからず影響を与えているように感じます。
今日もご依頼いただいた大切なジュエリーの再生、『リフォーム』事例をみなさまにご紹介したいと思います。
ご相談にお越しいただいたお客様が持ち込まれたのは、譲り受けられたルビーのリングとエメラルドのネックレス。
リフォーム前のルビーリングとエメラルドネックレス
2つのジュエリーを新しい形に生まれ変わらせたいというご相談でした。
事前に私たちのリフォーム事例をご覧になり、気になるデザインを見つけてくださっていたお客様。
お話を重ねる中で、ゴールドのリングに仕立てる方向が決まりました。
赤と緑という対照的な色合いを持つ宝石をゴールドで繋ぎ、指に柔らかく巻きつくようなデザインをご提案し、進行。
リフォーム後のルビーとエメラルドリング
片側にはカボションカットのルビーが放つ優しさを、もう片側には鮮やかなオーバルカットのエメラルドが持つ強さを配置し、2つの宝石がつかず離れずの絶妙なバランスで調和しています。
さらに、大胆な空間を持たせることでボリューム感を出しながらも、カジュアルに使えるデザインに仕上げました。

リフォーム後のルビーとエメラルドリング
このリングをピンキーリングとして使いたいというお客様のセンスの良さに驚かされつつ、元の宝石に込められた想いを再び形にして愛用していただけることがとても嬉しく感じました。
完成したピンキーリングを手にした瞬間お客様の表情が、ぱぁっ!と明るくなり、満面の笑みと感謝のお言葉をいただき、私自身も心が温まる瞬間でした。
満月の日は「手放しと再生」の象徴です。
譲り受けたジュエリーを新しい形に生まれ変わらせることは、まさにお客様自身の思いを再構築するプロセスではないでしょうか。
形は変わっても、そこに込められた愛情や記憶は輝きを増し、さらに未来へと受け継がれていきます。
私にとっても、このように心のこもったジュエリーリフォームに携われることは大きな喜びなのです。
これからもお客様一人ひとりの「宝石に込めた物語」を形にしていけたらと思います。
それでは、次のブログもお楽しみに。
ルビーとエメラルドのリングのリフォーム
アイテム:リング
素材:K18
宝石:ルビー、エメラルド
制作期間:約1ヶ月半
費用:税込319,000円
デザイン:大森香菜江