こんにちは。
デザイナーの大森です。
今日ご紹介するのは、お客様がお持ち込みになったトルマリンのルース(裸石)を使い、『Art Déco Modernism』コレクションのデザインでお仕立てした、オーダーメイドジュエリーのストーリーです。
好きを重ねて生まれた一致感
「とっても気に入って買ったんです」
そうお話しくださりながら、大切にルースケースにしまわれていたのは、グレイッシュなニュアンスカラーのトルマリン。ケースを開けた瞬間、私は「なるほど。これはまさにお客様らしいお色」と、心の中で頷いていました。
今回ご相談くださったのは、以前にもオーダーやリフォームをご依頼いただいたことのあるお客様。セッションを通して、スタイルや雰囲気、お好みの傾向が自然と私の中に蓄積されており、このトルマリンを見たとき「やっぱり」と感じたのです。
“私らしい”を形にするデザイン選び
デザインを一緒に組み立てていく中で、お客様が特に惹かれたのが、『Art Déco Modernism』コレクションのリング。
「美しい線の表現」と「大胆な空間使い」が特徴の440の人気コレクションです。そこに、お客様のお気に入りのトルマリンを組み合わせることになりました。
こちらのトルマリンは、絶妙なグレイッシュカラーと、柔らかなクッションカットが特徴的なルース。個性のある石ではありますが、どちらかというと落ち着いたトーンなので、そこに繊細かつ強い輝きのダイヤモンドを添えることで、美しさがより引き立つと考えました。
ちょうどお客様がお持ちだったダイヤモンドをお預かりし、今回のリングにセットすることに。

ニュアンスを活かした、オンリーワンの佇まい
完成したリングは、左手の人差し指用の一点もの。
メインのトルマリンはあえて斜めに傾けてセットすることで、静かな色合いの中にも動きと存在感を与えました。
その脇には、縦に一列に並んだ7石のダイヤモンド。
トルマリンの丸みを帯びたフォルムとの対比で、メリハリが生まれ、全体に洗練された印象に。
そして今回のリングのもうひとつの主役が、地金の色。
選んだのは、K18シャンパンゴールドです。
トルマリンを手に取った瞬間、お客様と「この色、なんとも言えず素敵ですよね!」と盛り上がり、すぐにこのゴールドに決定。
ホワイトゴールドほど冷たすぎず、イエローゴールドほど温かすぎない、わずかにクールなニュアンスを含むシャンパンゴールドが、グレイッシュなトルマリンに絶妙に寄り添い、大人の気品を感じさせるジュエリーに昇華されました。


宝石に、スポットライトを
こうして完成したリングは、お客様の人差し指に寄り添う、唯一無二の存在に。
大切に選ばれた宝石が、暮らしやファッションに自然となじむ新たな形として生まれ変わったこと、そしてそのお手伝いができたことを、心からうれしく思います。
今回も、お客様と一緒に“ワクワクする時間”を共有させていただき、ありがとうございました。
眠っている宝石や気に入っているけど「どうしたら良いかわからない」宝石がある方、「自分らしいジュエリーにしたい」とお考えの方も、どうぞお気軽にご相談ください。
その宝石が、あなたの人生を映す特別な存在になるよう、丁寧にデザインいたします。
それでは、次回のブログもお楽しみに。
トルマリンリングのオーダーメイド
アイテム:リング
メタル:K18シャンパンゴールド
宝石:トルマリン、ダイヤモンド
制作期間:約1ヶ月半
デザイン:大森香菜江