こんにちは、
デザイナーの大森です。
今日は、440のジュエリーをご購入いただいたお客様が、ご納品の際にふと打ち明けてくださったひと言から始まったリフォームストーリーをお届けします。
「昔のジュエリーがあるのだけれど、今は出番がなくて……どうしたらいいのかわからなくて」
——「ぜひ一緒に考えさせてください。いま、心地の良い“カタチ”にしていきましょう。」
ご来店のきっかけと、空気感
440ジュエリーをご愛用くださっているお客様からのご紹介で出会ったお客様。(ご紹介にも心から感謝です。)
すらりと背が高く、モデルさんのような佇まい。第一印象はクールで凛としているのに、会話が始まると穏やかな笑顔とやさしい声色がふわっと広がります。
打ち合わせの時間は、静かで澄んだ空気に包まれ、私まで心が整うようなひとときでした。
お持ち込みのジュエリー
- ブラウンダイヤモンドとホワイトのローズカットダイヤが、植物のように伸びやかに配置されたリング
- ダイヤモンドが横一列に並ぶネックレス

リフォーム前のダイヤネックレス
どちらも十分に素敵なジュエリー。けれど「今の自分にはしっくり来ない」と感じていらっしゃいました。
そこで、お客様の雰囲気・普段の装い・好み・どんな場面で使いたいかを丁寧にお伺いし、方向性を一緒に整理していきました。
デザインの方向性:「凛」と「やわらかさ」のバランス
キーワードは “軽やか・モダン・毎日着けたい”。
ブラウンダイヤの温かな色味を主役にしつつ、指先で小さなリズムが生まれるようなデザインをご提案。
クールさに、ほんの少しのやわらかさを添えるため、地金はK18ピンクゴールドに決定。お肌にすっと溶け込み、ダイヤモンドが艶やかに映える組み合わせです。
仕立てのポイント
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2本のエタニティへ再構成
1本はベースとなるシンプルなエタニティ。もう1本は、ブラウンダイヤがふわりと浮かぶ余白が魅力のモダンスタイルに。 -
ネックレスのダイヤを“1石も余さず”活用
すべてリングへ生かし、無駄のない設計に。 -
重ねづけの一体感
ダイヤモンドのセッティングは同じ職人が担当。2本を重ねても、1本のリングのように自然に馴染みます。 -
日常での心地よさ
余白と高さを丁寧に整え、石座×ボディのバランスで主役を引き立てる、上品で軽やかな着け心地。




完成:毎日に“凛とした余韻”を
ピンクゴールドのやわらかさ × ブラウンダイヤの深い艶。
2本は重ねても、1本ずつでも心地よく決まります。鏡の前で着け替えるたびに、お客様の表情がぱっと明るくなる瞬間が、とても印象的でした。
「ガラッと変化して、とても嬉しいです!」
そう言っていただけて、胸がいっぱいに。ジュエリーが“今の自分”に寄り添う姿へと生まれ変わる瞬間は、何度立ち会っても特別です。
次のリフォームへ
もともとのブラウンダイヤリングにセットされていたローズカットダイヤは、別のリフォームで新しい姿に。こちらも整い次第、改めてご紹介しますね。
このたびは大切なリフォームをお任せくださり、本当にありがとうございました。
それでは、次回のグログもお楽しみに。
ブラウンダイヤモンドリングのリフォーム
アイテム:リング
素材:K18PG
宝石:ダイヤモンド
費用:291,500円
ダイヤモンドエタニティリングのリフォーム
アイテム:リング
素材:K18PG
宝石:ダイヤモンド
費用:176,000円
制作期間:2ヶ月
デザイン:大森香菜江
※本記事でご紹介しているジュエリーは、制作時期と投稿時期に差があるため、地金価格や宝石の相場変動により費用が異なる場合がございます。また、宝石の大きさ・サイズ・デザイン内容などもお客様ごとに異なるオーダーとなります。
なお、今回はお客様のお持ち込み地金を下取りさせていただき、上記費用から差し引かせていただいた金額でのご精算となっております。
リフォームやオーダーメイドのご相談は、ご予約制にて半蔵門の440showroomで承っております。ご来店前にご不安な点やご質問などがございましたら、どうぞお気軽に公式LINEよりお問い合わせください。
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